マルセル・デュシャンの便器を展示して、それがアートになるのか、そもそも現代アートとは何か、が分からないからこそ、難解だと感じてしまうのだろう。しかし、現代アートとは、単に美的な側面だけでなく、想像力を刺激し、価値観を変える力を持つものでもある。現代アートを鑑賞する際は、作品に込められたメッセージやアーティストの意図を理解することが重要である。そこで、元森美術館館長の南條史生氏に、今さら聞けない「現代アートとはなにか」「現代アートの言語を理解するには」を語ってもらう。
森美術館特別顧問・キュレーター