首都圏を囲むように郊外を走る国道16号線は、馬蹄形で330キロにも及ぶ。 横須賀、横浜、相模原、町田、八王子、川越、さいたま、柏、千葉、木更津、富津を結ぶ街道沿いには、旧石器時代から人が住み、武士集団が駆け、頼朝と家康を呼び寄せた。近代に入ると生糸=殖産興業と軍隊=富国強兵の道となり、今では該当エリアには1100万人が住み、ユーミンはじめ多くのカルチャーが生まれ、小売業の先端地域となってきた。秘密は独自の地形にあった。都心=中心ではなく郊外=周縁から文明と文化が発達した首都圏の構造を明らかにし、可視化されていなかった文化圏の存在を明かす。
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