過去と現在、そして未来までをつなぐものとして長く読まれ続ける古典。古典というと、宗教・倫理・哲学・史学といった人間が正しく生きる道、過去を正しく振り返る道を示す書物をイメージする方が多いだろうが、前田雅之先生は日本の四大古典として、文芸作品である『古今和歌集』『源氏物語』『伊勢物語』『和漢朗詠集』を挙げている。 本タイトルでは、そんな前田先生になぜこの四書が日本の古典なのか、また古典を読む意義とは何かを明らかにしていただく。
明星大学教授(国文学・古典学)