現在、多くの野菜や果物が、二種以上の植物の切断面を接着する「接ぎ木」によって栽培されているが、そうした手法自体は実は紀元前から存在するものだった。野田口理孝さんをはじめとする研究グループは、長いあいだ同種か近縁種以外は不可能とされてきた遠縁の植物同士の接ぎ木に初めて成功。世界的にも注目される研究をいまなお最前線で継続中。その遠縁同士を可能にするカギは、なんと「タバコ」なんだとか。本タイトルでは、私たちの生活のどこに「接ぎ木」があるかに始まり、接ぎ木のメカニズムや、「異科接ぎ木」がもたらす農業のイノヴェーションにいたるまで語っていただく。
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