人工知能に注目ばかりが集まっているが、生命そのものを人工的に作り出そうとしている研究も存在する。それが「人工生命(Alife)」だ。人間そっくりのロボットが登場したり、生成AIのように人間の理解の範囲を超えた動き方をしたりする存在がいるが、結局、それらは生命と呼べるのか、人間の知性を超えた存在といえども、人間となにが違うのか、など疑問は尽きない。人工生命は、われわれの知っている生命(Life as we know it)だけを対象としているのではなく、存在しうる生命(Life as it could be)すべてを対象とするのだ」と提唱されており、「生命現象」を捉えようとしているのである。そこで、人工生命研究の世界的第一人者である東京大学教授の池上高志氏に、人工生命について深く掘り下げご解説いただく。
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