ハンナ・アーレントの著作の『人間の条件』には、いったい何が書いてあるのか?この本は、未曽有の戦争や大虐殺を引き起こした現代社会への強い危機感から生まれた。生きるために稼ぐという「労働」に飲み込まれないために、アーレントは複数の人びとが活き活きと語り合うこと、活動することの重要さを説いたと本番組の語り手である森川輝一さんは主張する。本タイトルでは、ハンナ・アーレントの思想を学び、働くこと、生きることの意味を違った角度から考える。
京都大学教授(政治思想史)