人間は生まれてから成長を続けるが、子供から成人になった段階が一つの区切りであるように見える。ただ、大人になったからといって、成長が止まったわけではない。成人後も知性や意識は発達するものであると考える理論を成人発達理論と言い、成長段階には5段階があり、それぞれ意識の中心が自己や他者へと移り変わりながら発展していく。しかし、これらの段階は年齢と直接結びつくものではなく、個々の発達速度によるものだ。また、私たちの世界観は「レンズ」に喩えられ、その質的な差異を「意識段階」または「レベル」と呼ばれる。これは、物事を捉える視野の広さや深さを示すもので、意識が成熟するほど、より多様な視点から物事を理解する能力が高まると言われる。では「意識段階」を上げるにはどうしたら良いのか、これらの問いを日本における成人発達理論の第一人者である加藤洋平さんに答えていただく。
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